名草山や紀伊風土記の丘の周辺などは、個人的には「山」認定で良いと思っています。 実は山について書こうと緑の話を考えていたら、街中に多い「草に飲み込まれた家」の話に行き着いてしまいました。
そこで今回は、僕が山の周辺で塗装工事をしているときに感じること・思うことを中心に書いてみます。
敵その1:とにかく種類も数も多い「虫」
まず何といっても「虫」です。僕は田舎と言われる和歌山の中でも比較的都会育ちだったので、野生の虫といえばダンゴムシ、セミ、あとはバッタとコガネムシくらいしか知らずに育ちました。極端な話、それ以外の昆虫は丸正の屋上のペットショップで見るくらい。そのため虫には耐性がなく、実はかなり苦手です。
木の多い場所に建つ家は、とにかく虫の数が違います。それの何が問題かというと、虫(餌)が多い=「クモが大量発生する」ということです。特に軒の多い家は雨風を防げて餌が豊富に飛んでくるため、彼らにとっては最高の狩場になります。
★プロからのワンポイントアドバイス
虫には白い色に集まる習性があります。クモの巣などが苦手な方は、天井(軒天)を暗い色に変更するだけで虫が集まりにくくなり、結果としてクモの巣を減らすことができます(完全にゼロにはなりませんが効果的です!)。
現場で出会う、ちょっと厄介(?)な虫たち
また、地味に厄介なのがカマキリです。やつらは壁やサッシに固いまゆ状の卵を産み付けます。これが高圧洗浄だけでは簡単に落ちないため、塗装の際に「皮すき(ヘラのような工具)」を使って一つひとつ削り落とさなければなりません。
唯一の救いは、僕がカマキリ好きだということ。小さな体でカマを掲げて威嚇してくる姿は、素直にカッコいいなと思ってしまいます。
そして、よく見かけるのが「ドロバチの巣」です。天井付近に土を固めたような塊がついていることがありますが、あれもハチの巣の一種です。攻撃性はまったくなく、巣の中も幼虫の部屋と餌(捕まえたクモ)を蓄える部屋だけのシンプルな構造です。
これをうかつに高圧洗浄すると周囲が泥だらけになってしまうため、洗う前にまず巣を手作業で落とし、残った痕跡を高圧洗浄で綺麗に洗い流すのが一番いい方法です。
敵その2:水と葉っぱが引き起こす「植物・コケ・雨樋のトラブル」
山沿いの現場は虫だけでなく、木々や土が多い影響か「コケ」も発生しやすい印象があります。
自分の家よりも高い木が近くに生えているお宅は、かなりの確率(ほぼ100%!)で雨どいが詰まっています。横樋の中央に落ち葉が溜まり、その重みで樋が垂れ下がってさらに水や葉が溜まる…という悪循環に陥りがちです。僕たちも高圧洗浄の際に雨どいの掃除を行いますが、定期的なメンテナンスが欠かせないポイントです。
また、屋根瓦の重なり部分など、雨のあと水が滞留しやすく日が当たらない場所にはコケがよく生えます。コケは光合成が必要なので瓦の内部まで浸透することはありませんが、水の出口を塞いでしまうため、許容量を超えて水が溜まると雨漏りの原因になります。
さらに気づきにくいところでは、日当たりのいい壁と水切り鉄板のわずかな隙間に植物が根を張っていることも…。

やっぱり山沿いの現場は、敵(対策すべきこと)が多いですね!


