料金シミュレーターより高くなる?現地調査でわかる「見積もりが上がる家の特徴」
当サイトでアクセス数の1位、2位を争う人気コンテンツが「カラーシミュレーター」と「料金シミュレーター」です。 実際の仕事にもつながるコンテンツなので、多くの方にご覧いただけるのは非常に喜ばしいことですし、それだけ皆さんが「費用」や「色」について気になさっているのだなと実感しています。
ただ、ここで一つ裏話を。 実は、あのシミュレーター内に設定してある単価を、そのまま実際のお見積書に記載することは割と稀です。どこの業者も同じだと思いますが、最終的な料金は、現地で実際の建物の状態や立地をしっかりと拝見してから決定しています。
例えば、「予算が○○円位なので、なんとか安く済む方法はないですか?」「この塗料で15年くらいもちますか?」といったご要望やご不安を現地でお聞きし、それに合った最適なプランをご提案することも、私たちが現地調査を行う重要な理由です。
基本的には、シミュレーターで出た金額よりも高くなることがないよう単価設定を調整していますが、現地でお家を拝見して「ああ、これは少し費用がかかるな」と思うケースも当然あります。
そこで今回は、「見積もりが高くなりやすいお家の特徴」をご紹介しようと思います。
外観の特徴を一つずつ書き出していたところ、偶然にもすべての条件にマッチする有名な家がありました。天才漫画家、故・楳図かずお先生の「まことちゃんハウス」です。 今回はこちらのお宅を参考に(分かりやすくするためにCG化しました!)、塗装費用が上がりやすいポイントを解説します。

見積もりが高くなりやすい6つのポイント
その1:丸い形(曲面) 世の中の建築資材は、ほぼすべて「直線」で作られています。そのため、家の一部が丸い形をしているだけで単価は上がります。塗り替えの場合、足場を組む際も面積だけでは単純計算できず、手間がかかるためです(大きさや角の処理によっては簡単に済む場合もあります)。
その2:せり出したベランダ 単価自体は相場通りでも、例えばベランダの幕板(帯状の装飾)を塗るだけでも足場が必要になります。塗る面積はごくわずかなのに、「1の面積を塗るために10の足場が必要になる」といったアンバランスな状況が生まれ、結果的に費用が上がることがあります。
その3:屋根の上の構造物 「鳩小屋」や「煙突」と呼ばれる装飾は、実は雨漏りしやすいポイントです。サイズが大きいとここにも専用の足場が必要になり、塗装の順番も変わるため作業が少し難しくなります。単純な平米単価では計算できない部分の一つです。
その4:急勾配の屋根(意外と見落としがち!) このお家のように、人が立って歩けないほどの急勾配な屋根には「屋根用の足場」が別途必要になります。屋根足場は建物ごとに組み方が異なるため、外壁用の足場とは別に「一式いくら」という価格設定になり、費用も割高になります(おおむね足場代全体が1.5倍〜1.8倍ほどになります)。
その5:外壁の表面の凹凸(形状) 素人の方には少し分かりにくいかもしれませんが、鎧や瓦のように板が重なって張られていたり、表面の凹凸や目地が深すぎたりする外壁は、簡単に塗料を塗り込めません。そのため、通常よりも少し高めの単価で計算することが多いです。

その6:特殊な色やデザイン(ストライプ柄など) 家を縞々(ストライプ)に塗り分ける場合は、手間がかかるため確実に費用が上がります(縦縞か横縞かでも少し変わります)。 また、基本的には「色」によって値段を変えることはありませんが、実は「赤」や「黄色」といった原色系は要相談です。通常2回の上塗りで済むところを、色が透けやすいため3回〜4回塗る必要があり、材料費と人件費が変わってきます。
まとめ
ここまで「高くなるポイント」を挙げてきましたが、ご安心ください。 当サイトの料金シミュレーターは、万が一こうした特殊な条件があったとしても、ある程度許容できるような単価であらかじめ設定しています。一般的なお家であれば、シミュレーターの金額から跳ね上がるようなことはありませんので、安心してお見積りをご依頼ください。
現場を拝見した後、全体の金額を見渡しながら「ここはもう少し安くできるな」「いや、この状態だとこれでは安すぎる(=手抜きになってしまう)」とバランスを考えながら、最終的な金額を弾き出しています。案外、見積もりってアナログで職人的な感覚が必要なんです。
高い・安いの感じ方はどうしてもお客様の主観によるものですが、最低でも「頂いた金額以下の仕事は絶対にしない」という自信と誇りを持って取り組んでいます


