今から約半世紀前の夏、日本の片田舎で、一人の小学生が漢字ドリルの前に座ってこんな事を考えていました。
「21世紀になったら、紙とペンなんか使わずに、全員がワードプロセッサや自動翻訳機を使って世界中の人とやり取りできるようになるんだ。学校の授業もみんなコンピューターの前で受けるから、漢字を自分で覚える必要なんてなくなる。つまり、この漢字ドリルの宿題なんて、しなくても将来まったく困らない。よし、プールに行こう……!」
そして現代。タイムマシンがあったら、当時の自分の頭を2、3発殴ってやりたいと思っている大人がここにいます。
そんな「昭和の少年の現実逃避」はさておき、私はとにかく漢字を書くのがもの凄く苦手です。
クイズ番組の「小学校○年生の漢字問題」では、5年生レベルあたりから正解率が激減します。
実際、大人になってから「漢字が書けなくて困る」ことなんて、ほとんどないはずでした。
読めさえすれば、スマホやPCが何とかしてくれますから。
しかし、そんな私のもとに「最大の敵」が現れます。
「領収書」です。
「田中さん」「吉田さん」といった簡単な苗字なら良いのです。しかし、小学5年生以上で習うような漢字の苗字が出てくると、もうお手上げ。
さすがにひらがなで書くわけにもいきません。
「どんな字ですか?」と聞いて教えてもらっても、そもそもその漢字の形すら浮かばないのです。
さらに地獄なのが「但し書き」です。
「但し書きに『〇〇代として』と入れてください」と言われた日には絶望します。
人名と違って、文章の中にいくつも漢字が出てくるからです。あの時の恥ずかしさは、言葉では言い尽くせません。
おまけに私の場合、この「低性能漢字能力」に加えて、**「字がもの凄く下手くそ」**という最悪のオプションまでついています。
我が子が小学3年生の時、読書カードの保護者サイン欄に私が名前を書いたところ、翌日、子供が先生に怒られて帰ってきました。
「自分で書かないで、ちゃんとおうちの人にサインを書いてもらいなさい!」と。
私の文字のクオリティは、小3の子供が真似して書いたレベルだと思われたようです。
そんなわけですから、ここ何年も領収書の発行は、事前に金額を打ち合わせて自宅のプリンターで出力したものを用意していました。
ただ、仕事をしていると、どうしても「予期せぬタイミングでお金をいただく場面」が出てきます。
そんな時は、あの夏休みの小学生が書いたような、あまりにも酷い文字の領収書が爆誕してしまっていました。
しかし最近、Amazonでちょっと面白いものを見つけたのです。 それが**「サーマルプリンター」**でした。
価格は2000円から3000円ほど、サーマルプリンター(感熱プリンター)なので感熱紙のロールだけあればインク不要で印刷ができます。
本来はラベルを作ったり写真を印刷したりするおもちゃのような製品ですが、「サーマルプリンターならレシートが印刷できるはず。ということは、お店のレジから出てくるような領収書も作れるのでは?」と思いついたのです。
さっそくGemini先生に相談し、エクセルやGoogleスプレッドシートからの出力を色々試したものの、ことごとく失敗。試行錯誤の末、最終的に「Webページ上に入力欄を作り、出来上がった文章データを画像に変換して印刷する」という方法で、ついにシステムを完成させました。
それが、この **
クイック領収書発行システム** です。

もしかしたら、僕以外の人はみんな夏休みに漢字ドリルを全制覇していたのかもしれません。
でも、もし万が一私と同じように、漢字を書くことや手書きに強い苦手意識を持っている方がいたら、ぜひ使ってみてください!









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