外壁塗装の「イメージ通り」を叶える新しい打ち合わせのカタチ
最近の工事では、着工前の打ち合わせに「AIカラーシミュレーター」を導入し、完成後のイメージを作成するようになりました。
事前にお渡ししたシミュレーター画像と色見本帳をもとに、現地で「これが良い」「これはちょっと薄いかな?」などと、お客さまとワイワイ賑やかに話し合いながら色を決めています。
事例1:オレンジ色が好きなお客さまの家
こちらのお宅のお客さまはオレンジ色等の鮮やかな明るい色がお好きなようで、最初のお話し合いの時から、言葉の端々に「オレンジ」や「水色}というようなキーワードが何回も出ていました。
プロとしてのアドバイス あまり原色に近いオレンジを選んでしまうと、道路にある「カーブミラーのポール」のような色になってしまいます。そのため、「少し優しくトーンを落とした色の方が綺麗に馴染みますよ」とアドバイスさせていただきました。
屋根の色などの方向性も決まり、今回はAIシミュレーターではなく、Gemini(生成AI)に色番号や色名を直接指示してカラーイメージを作成しました。

(※AIは現実世界の光線などの補正をかけずに、そのまま色を塗る特徴があるようです)
撮影した日が曇り空だったため、写真では若干暗めの印象に見えるかもしれませんが、実物はイメージ画像にかなり近い、理想通りの仕上がりに成功しました!
事例2:アイボリー×緑の屋根の家
続いては、別のお宅の事例です。こちらはAIカラーシミュレーターを使用して色を塗ってみました。 (※よく見ると、裏のお宅まで色が変わっていたり、実際にはないボーダーが追加されていたり、AIならではのお茶目な一面もありますね笑)
事前にお客さまからは、具体的な色番号ではなく「こんな感じのアイボリーで、天井は白、屋根は緑にしたい」という大まかなご指示をいただいていました。
この画像を参考に、現地で実際の塗料の色番号を決定し、塗装したものがこちらです。
どうも私が写真を撮る日は天候に恵まれない日が多く、少し暗くてすみません……!
壁の色は、現地での最終決定の際に「少し赤みを消す方向」へ微調整したのですが、こちらも出来上がってみれば、ほぼシミュレーターのイメージ通りの美しい仕上がりになりました。
以前の手法との比較(レタッチソフト時代)
AIが登場する前は、自分でフォトレタッチ(画像編集)ソフトを使ってイメージを作っていました。

これは屋根の色が決まる前に、壁のイメージを作ったときのものです。 カラー見本をディスプレイの表示に合わせて選択するのですが、どうしても実際の塗料とはズレが生じてしまいます。また、元の写真の上から色を重ねるため、解像度を犠牲にして高コントラストで塗らざるを得ず、どうしても色飛びしたような画像になってしまっていました。
これからの塗装屋としての想い
ここからは、塗装職人としての個人的な感想です。
AIが画像を扱えるようになってからの進歩のスピードは、もはや驚異的です。近い将来、色番号や色名を入れるだけで、誰でも簡単に完璧な完成イメージを作れる時代が来るでしょう。
そうなった時、私たち塗装業者の使命は「ただ綺麗に塗ること」だけではなくなります。
「お客さまと一緒に作った完成イメージと、寸分違わぬ仕上がりになるよう、現場の光の当たり方を考慮して最適な『色』や『艶(つや)』を選択・調整する技術を極めること」。
これこそが、これからのプロの仕事の最大の要素になると感じています。
工事が始まる前に、精度の高い完成写真が手に入る時代。
「仕上がってみたら思っていたイメージと全然違った」「色を選んだのはお客様の方でしたよ」という言い訳は、なかなか通用しなくなります。
やはり、丁寧なヒアリングやシミュレーションを行わない業者は、お客さまからも選ばれ難くなっていくでしょうね。








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