最近、Google広告を出し始めました。なので、これまで言っていた「宣伝費ゼロ」は看板に偽りが出てしまいますね。
これからは「ちょっとだけ宣伝費を使っているペンキ屋」として正直にやっていきます(笑)。
実際の工事代金の算出についてはメインコンテンツをご覧いただくとして、ここでは業界の裏話も含めた「お金の話」を少しさせてください。

大手が高い単純な理由】 最終的に私のところへ依頼してくださるお客様の多くは、「大手ハウスメーカーやリフォーム会社の見積もりが高かった」という理由で相談に来られます。 実際、大手が高いのは間違いありません。でもこれは悪意があるわけではなく、単純に構造上の問題です。作業を行う職人にたどり着くまでに、何社もの仲介業者が入るため、関わる人数分だけ費用が嵩むのです。 仮に1社入るごとに20%乗せられたとしたら、4社挟めば金額は約2倍(2.07倍)になります。

ただ、これが悪いことかと言えば一概にそうとも言えません。関わる企業が増えるということは、それだけ「クレームを言える相手」「責任の所在」が増えるということ。大手ならではの強力な保証や安心感にお金を払っているとも言えます。 その「安心料」にどこまで予算を割けるかは、お客様それぞれの価値観次第です。
もっとも、私たちはそもそも事故は保険で対応しますし、何より「綺麗にして喜んでもらう」ために仕事をしているので、クレームが出るような仕事は論外だと思っていますが。

【工事価格の本来の内訳】 最近多いサイディングボードのお宅を例にすると、工事費の黄金比率は大体こんな感じです。

外壁:3

屋根:2

付帯物・コーキング・足場:各1

経費:0.3

もちろん家の形状や雨戸の有無などで変わりますが、だいたいこの位が基本です。経費(ゴミ処分等)は本当はもう少し頂きたいところですが、今はこれくらいが相場ですね。 (例外として、電線が近すぎて防護管工事が必要な場合、電力会社への支払いが10万円ほど発生することもあります) これが「工事に必要な最低限の費用」です。私たちはこれだけ頂ければ、余計な費用は要りません。最初にお話しした大手との差額は、ここに乗ってくるわけです。

【日当の根拠(なぜ職人の単価は決まっているのか)】 「職人の日当って意外と高いな」と思われるかもしれません。でも、これには切実な理由があります。 私たちは雨の日には仕事ができません。梅雨や台風なんかも含めて年間50日以上は休みになります。それに日曜祝日、お盆、年末年始を含めると、実質、年間200日強しか仕事ができないのです。 この日数で一般的な平均年収を確保し、家族を養うためには、どうしても1日あたり2万〜3万円の日当計算が必要になります。

もちろん、技術が高く仕事が早い職人は適正な収入を得られますし、まだ未熟であれば取り分は減ります。 家1軒を塗り替えるには、足場・防水・塗装など延べ50人前後の職人が関わります。彼らの生活を支える人件費に、材料費などを足したものが、適正価格の根拠となります。

【損をしないために】 昔テレビで騒がれたような「悪徳リフォーム詐欺」は減りましたが、今は別の問題があります。「適正価格を割るような安値」で仕事を受ける業者の存在です。 上の方に書いたマージンを含めた額ではなく僕たちと同じような金額で仕事を受けるリフォーム屋さんがいるのです。そういうところの下請けで実際に仕事をするというのはどういう事か、これについては、「ご飯(お米)」で考えると分かりやすいです。

『3合のご飯が必要なお腹具合なのに、2合分のお米(予算)しかない場合』 料理人はどうするでしょうか?

焼きそばやパスタを作る(別の安い材料で代用する)

おかゆを作る(水で増やす=塗料を薄める)

2合を少しずつ分ける(規定の塗布量を守らず薄く塗る・工程を省く)

「自分の分は食べない(業者が赤字を被る)」や「お米を買いに行く(サービスする)」を選んでくれるなら良いですが、商売としてそれは稀です。 安くても高くても、職人は手持ちの材料と技術で、見た目だけは綺麗に仕上げてしまいます。だからこそ怖いのです。

金額も大切ですが、最終的には「仕様書通り、カタログ通りの仕事を嘘偽りなくしてくれそうなお店」を選んでください。それが一番の節約になります。

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