以前、流行りのChatGPTに「職人とエンジニアの違い」を聞いてみたことがあります。 返ってきた答えが結構面白かったので、ちょっと紹介しますね。

■職人とは… 経験と勘、手仕事のプロ。 「長年の経験」や「実地で培った感覚」で、その場その場に合わせた最適な答えを導き出す人。

■エンジニアとは… 科学と理論、設計のプロ。 「仕様書」や「数値」に基づいて、効率的かつ機能的に正解を導き出す人。

要約すると、職人は「感覚と美学」エンジニアは「理論と数値」という感じでしょうか。 これを見て、僕は思ったんです。「あれ、僕どっちもだな」と。

【職人としての僕:水面だって塗ってみせる】 僕は塗装職人ですから、もちろん「職人」です。 長年の経験があるので、世の中にある大抵のものは塗装できる自信があります。やる気になれば、水面にだって塗装してやろうかというくらいの気概は持っています(笑)。

これが職人の「勘」というやつです。「この素材にこの塗料だと、たぶん剥がれるな」「今の湿度なら、こう塗ればうまくいく」 失敗も含めた膨大な経験データが頭に入っているので、何が起きるか直感的に予想ができるんです。

【エンジニアとしての僕:料理も定規で測りたい】 でも一方で、僕には元々プログラマを目指していた「エンジニア」の一面もあります。 これが仕事に出るとどうなるかというと……「仕様書通りじゃないと気持ち悪い」んです。

塗料の仕様書に「希釈率10%(水で薄める割合)」と書かれていたら、目分量ではなくグラム単位で水を計って調整したい。 1缶で塗れる面積(標準使用量)が決められていたら、塗り終わった時にピッタリその量がなくなっていると、パズルが解けた時みたいに嬉しくなるんです。

この性格、日常生活でも出ちゃいます。 例えば料理のレシピに「具材を3cmに切る」と書いてあったら、定規を当てて切りたい。「塩3g」とあれば、デジタル秤でキッチリ3g計ります。「少々」とか言われると一番困るタイプです(笑)。

【だからこそ、長持ちする仕事ができる】 この「職人の勘」と「エンジニアの几帳面さ」、両方持っているのが僕の強みです。

仕事として依頼されれば、基本的にはどんなことでも叶えてあげたいと思っています。 でも、もしお客様の要望が、塗料の仕様(科学的なルール)から外れていて、「これをやったら数年でダメになる」と僕の勘(経験則)が告げている時は、はっきりと止めます。

「仕様書(理論)ではこう決まっていて、僕の経験(勘)でもこうなる未来が見えるから、それは止めたほうがいいです」

うるさい奴だと思われるかもしれませんが、せっかく塗るなら長持ちさせたい。 「数値にうるさい職人」が塗る家は、間違いなく長持ちしますよ。

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